現代のフィーリングに合わせて、
スタイルをモダナイズ

「MARGARET HOWELL」の物語は、デザイナー マーガレット・ハウエルが1970年にメンズシャツを発表したことからはじまる。アイロンプレスされたシャツが主流であった当時のイギリスにおいて、糊がきいていないゆったりとしたシルエットで、ソフトでカジュアルなシャツは斬新なアイテムであった。「英国の伝統、クオリティ、スキル…糸を撚るように、これらを現実の世界で着てもらえる『服』に集約することが喜びです。そこでは、優れたデザインというものは考え抜かれたスタイルから生み出されるのです」とマーガレット・ハウエルが語るように、厳選された上質な素材を使用し、着心地と機能性を重視したシンプルで清潔感のあるデザインが特徴的。ウィメンズ、メンズ、靴、アクセサリー、インテリアなどを取り扱う「HOUSEHOLD GOODS」を手がけ、英国のトラディショナルな素材使いと、タイムレスでありながならモダンで上質なアイテムが揃う。

日常にフィットする
機能的でシンプルな服

MARGARET HOWELL 広島PARCO店では、メインコレクションをはじめ「MHL.」ラインやミズノとのコラボレーションアイテム、テーブルウェアや家具まで豊富なラインナップが楽しめる。鞘師里保さんが着用するのは、上質なシェトランドウールを使用した柔らかさのあるタッチが魅力のジャーキン×リバティファブリックで作られたカプセルコレクションのスカート。これは、マーガレット自身のアーカイブストック資料からLIBERTY社のプリント見本を見つけ、その装飾のレベルと珍しい色彩に惹かれ復刻したもの。
「このスカートはLIBERTY社にスペシャルオーダーされたと伺ったんですけど、柄がとっても素敵で。ジャーキンと合わせてかっちりした印象になっているのですが、でもリラックスしている感じのスタイルにもなっていて。ショップ内にはそんなテイストのお洋服が数多く揃っていて、日常にフィットする素敵なアイテムにたくさん出合うことができました。自分が気に入っている服を朝着るだけで、『よし、今日も1日頑張ろう！』と思えますよね。だから、私はショッピングに行って服を選ぶときに適当に選ぶということはしません。好きなものを身に纏って外に出るということは、自分の気持ちと直結するからとても大切なことですよね」と鞘師さん。

“美しい”とは余計なものを省き、
シンプルでありながら機能性を兼ね備えたもの

店内にはマーガレット・ハウエル自身がセレクトしたカトラリーも扱っている。機能性と美しさを兼ね備えたテーブルウェアは、デザイナー自身が追求する洗練された心地よい暮らしぶりを映し出しているかのよう。マグカップ「KINTO JUG（ブラウン）」に触れた瞬間、鞘師さんは「わあ！ これとっても軽くて、重ねてもOKなスタッキングできる機能美があるのですね」と感心していた。
「イギリスには仕事で1日だけ行ったことがあります。グラストンベリーという街を訪れたのですが、ファーマーズマーケットでラクレットチーズを溶かして蒸した小さなじゃがいもにつけて食べたという思い出があります。小さな街なのですが、活気があって。人の集まりやコミュニティによって繁栄しているなという印象を受けました。とっても温かく思えました」

鞘師里保のパーソナリティを成長させた
忘れられない言葉について

「ラジオ番組をご一緒させていただいたとき、明石家さんまさんからかけていただいた言葉がずっと忘れられないんです。（モーニング娘。）を卒業するときだったと思うのですが、『人生でする大きな選択が、正解か間違っているか』というような話しを私がした際、『選択自体に正解・不正解があるわけじゃなく、選択を正解にすればいい』という言葉をいただき。大きな決断をするとき、やっぱり今でも迷ったりするのですが、『選んだ道を磨いていけばいいんだ』と思えるようになって。
また、先輩の高橋愛さんからの『人からもらった恩は、その人に恩返しをするのではなく、自分が他の人に回していくんだよ』という言葉も忘れられません。もちろん、助けていただいた先輩に恩返しをしたい気持ちはあるんですけれど、私も他の人に目を向けて、過去に誰かからもらったものをちゃんと受け渡していけるような歳の重ね方ができたらいいなって、この言葉をきっかけに思えるようになりました」

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