俳優やアーティストとして多彩な活動を続け、東北と深い縁を持つのんさんが、今年で開業15周年を迎える仙台PARCOを訪問。今注目すべきショップをめぐりながら、琴線に触れたアイテムを手に取り、そこから思い起こされるエピソードを語ってくれた。訪れたのは、この地ならではのアイテムが揃う「東北スタンダードマーケット」と9月にオープンした「チマチマ酒店」、そして自身の音楽活動にもゆかりの深い「TOWER RECORDS」。彼女の足取りから、その素顔に迫る。
- Photo
- Kisshomaru Shimamura
- Styling
- Izumi Machino
- Hair&Make
- Shie Kanno
- Text
- Misaki Yamashita
- Edit
- RIDE Inc.
東北ならではの魅力が詰まった
“欲しい!”が見つかるセレクトショップ
東北の伝統工芸品や東北由来のアイテムが所狭しと並ぶ、仙台PARCO(本館)B1Fの「東北スタンダードマーケット」へ。東北6県で長らく伝承されてきた工芸品や郷土玩具にとどまらず、地域の食ベものから器、衣服、アクセサリーまで、お土産にもぴったりの多彩なラインナップが揃う。伝統の柄をモダンなデザインに落としこんだアイテムも多くあり、うれしい発見と驚きをもたらしてくれるお気に入りがきっと見つかるはず。映画撮影や舞台公演でこの地に滞在した際、仙台PARCOをプライベートで訪れた経験があるというのんさんも、「こんなにおしゃれな伝統工芸品がたくさん揃ってるって素敵!」と目を輝かせていた。
慣れ親しんだ工芸品の
モダンなカラー、佇まいにひと目惚れ
“伝統工芸品”とひと口に言っても、青森の合掌土偶をかたどったスノードームやモダンなデザインが美しい岩手の小久慈焼など、従来のイメージとは異なる新たな気づきと発見に満ちた品揃えを前にして、思わず笑顔に。特にのんさんの目を惹いたのは、蛍光カラーのこけし。「伝統柄のものはもともと好きなんですけど、大好きな蛍光色が使ってあったので『めちゃくちゃ可愛い!』ってびっくりしました」。レトロなのに今っぽいデザインの手ぬぐいやファブリックにも心奪われて。
田山和泉 もりおかこけし どんぐり(3寸) ¥1,540 手ぬぐい各種 東北づくし 縄文スノードーム 合掌土偶 ¥2,200 東北スタンダードマーケット×弘前こぎん研究所しっくりなじんで自分らしく使える
名品は、丁寧にお迎えしたい
「南部鉄器の文鎮をすでに持っていて、お洋服を作るときに布のウェイトにしたり、めちゃめちゃ使ってます」と教えてくれたのんさん。「急須もいつかは手に入れたいです。フタが木製のデザインなら使い勝手もよさそう。足の上に落としちゃうとすごく痛そうなのがこわいけど(笑)」。さらに、山形の金属工芸の技術を活かした真鍮のリングを気に入り、お買い上げ。「ちょっとくすんだマットな落ち着いた色で、ピカピカのゴールドよりもこっちのほうが手になじみます」
野沢民芸 赤べこ(4号)¥2,860 MAMUANG×TOHOKU 飾りコマ 空間鋳造 鉄瓶 Sayu 曲げわっぱまだまだ知りたい、感じたい
東北という土地のエネルギー
自身が考える東北のおもしろさについて「人が落ち着いている感じがして、東北に来ると安らぐんです。でもお祭りのときは熱くなる! そのギャップもかっこいい」。今気になっているのは、まだ見に行くことが叶っていない魅力的なお祭りの数々だそう。「東北のお祭りをめぐりたいです。ねぶた祭りとか、まだ行ったことなくて。前に動画だけでもとYouTubeの配信を探して見たら、弘前の“ねぷた”祭りだったことがあったんです(笑)。“ねぷた祭り”も味があって素敵でした。あとは秋田の竿燈(かんとう)祭りも写真で見てすごくきれいで気になっています!コロナ禍でお祭りが中止になってまた始まったとき、東北の三大祭りを合同でやったらしいんですよ。『それがもうすごかった!』ってタクシーの運転手さんに教えてもらって、見てみたかったなあ」
- ショップ名
- 東北スタンダードマーケット
- フロア
- 仙台PARCO 本館 B1F
- @tohoku_standard_market