「僕は“2回目のデビュー”と思っていて、今の新鮮さ…この感覚をずっと忘れずに楽しみたい」と語る松島聡さん。「timelesz」の新メンバーとして加入した原嘉孝さんとは、フィールドは違えども同じ事務所でずっと切磋琢磨してきた間柄。ふたりがたどった2つの道筋は、やがてひとつに合わさり、同じ1本の道を進む“仲間”となった。新しい挑戦がもたらす、ワクワクする高揚感や喜び。それは、新しいファッションを身に纏ったときの気分とよく似ている。「TOGA」の最旬スタイルでドレスアップしたときに、ふたりが感じたこととは――。新しい自分に出会えた喜びを、新しい仲間と語り合った。
- Photo
- Kotori Kawashima
- Stylist
- Itaru Araya
- Hair&Make
- Shinichiro
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- RIDE Inc.
“仲間”となって感じること――
新体制「timelesz」への想い
「timelesz襲名式」から約2カ月。「timelesz project -AUDITION-」(通称:タイプロ)を経て、今あらためて松島聡さんと新メンバーの原嘉孝さんが心に抱く新体制「timelesz」への想いを語ってもらった。
松島さん:なんか、もう半年ぐらいメンバーとして一緒に活動してきたのかなっていうぐらい、距離感とか空気感みたいなものを濃く感じとれていて。それはやっぱり、タイプロを通してそれぞれと向き合えた証拠だなとも思いますし。でも、まだ知らないことも山ほどあって。「どういう人なんだろう」、「どんなアーティストになっていくのだろう」、「グループとして、どう見せていこうか」とか…まだいろんなことが未知数なのですが、期待や楽しみな気持ちのほうがずっと大きくて!今の勢いを大事に、「この8人で、走り出していけたらいいな!」という高揚感のほうが強いですね。
原さん:僕は加入組ではあるのですが、今まで自分がやってきた活動の歴を考えると…なんかいつまでも、勝利、風磨くん、聡ちゃんにおんぶに抱っこじゃダメだなという気持ちもすごく大きく。きっと寺西(拓人)も同じことを感じていると思うのですが、チームがひとつになるために、たくさんコミュニケーションをとっていきたいなと。やっぱり僕らが加入した意味を、ちゃんと見出さなきゃいけないなというのはあって。もともとの3人のファンの方にも「この5人で良かったね!」「この5人を選んでよかったね!」と、心から思ってもらえるようなグループ作りをしていかなければと思っています。僕は良くも悪くも、すごくハングリーでありたいと思うので、今は1日でもオフあると、すごく不安になるんです(笑)。
松島さん:休むのも仕事だよ(笑)。たぶん最初の2、3年はそういう気持ちになって、その後は「オフが欲しい!」に(笑)。でも、原ちゃんは本当にハングリー精神があるから、ずっとそのままな感じもしますけどね。
原さん:メラメラ(笑)。
松島さん:常に行動力あるというか、好奇心が人一倍あるからね!


正解がないから、自由に自分らしく。
ファッションの刺激がもたらす、喜びと開放感
ブランド名は、古代ローマで着用された上衣“トゥニカ”の上に着用する一枚布の上着から由来。カッティングやデザイン、異素材のミックス、イノセントとアンダーグラウンドの融合など、オリジナリティ溢れる世界観を創造する「TOGA」。松島さんと原さんが着用するのは、メンズライン「TOGA VIRILIS」のSPRING SUMMER 2025 COLLECTIONだ。花やくらげを刺繍で表現したエンブロイダリージャケットを纏って、ファッションシューティングを。ミシンやコード刺繍など、手の温かみがあるクラフト感がTOGAらしく、洗練されている。
松島さん:素材感や色もそうですが、いつもの僕のスタイルにはない組み合わせ。パンツにショートパンツをレイヤードするというスタイリングが初めてだったので、コーディネートの勉強になりました。柄もかわいく、ディテールまでいろんなところにこだわりを感じて。この服を着て、銀座に行ってみたいな。大人な感じがするので(笑)。
原さん:おしゃれすぎ、本当に!ファッションっていろいろあるんだなって。
松島さん:そうだね、ファッションは正解がないよね。
原さん:timeleszに入って、“シャツイン”を覚えました。あと、Tシャツの“袖まくり”も、聡ちゃんが教えてくれて。この服装で、オレが仕事に現れたらどう思う?
松島さん:めちゃくちゃ、きめてるなって(笑)!
原さん:ちょっと不安になるよね、周りも。「どうしたの?」って。
松島さん:でもなんか、ツアーのときに着てほしいな。いろんな方にも見てもらえる機会だから。ツアーでは、密着のメイキングとかも回っているし、そういうときに、原ちゃんが車からこのスタイリングで出てきたら、「えっ、ヨシタカきめてる!?」みたいな(笑)。ジャケットは柄だけど、ボトムスは無地という組み合わせも、抜け感があっていいね。
原さん:本当に今日の撮影は、ファッションの勉強になりました!



意識せずとも、ずっと見ていたお互いの軌跡。
ふたりの足跡が交錯し、やがてひとつに
松島さんは13歳のときに、原さんは15歳でエンターテイメントの世界へと飛び込んだ。同じ事務所で、別々のキャリアを歩んだふたりが長い時間を経て、現在は同じグループで活躍している。お互いに感じてきた魅力、そして似ている部分はふたりの心をつなげ、刺激し合っていたようだ。
松島さん:原ちゃんに「メンバーになってほしい」と僕が思ったきっかけは、やっぱりグループの雰囲気を圧倒的に変えてくれる存在だから…それは、ポジティブな空気感というか。僕ら3人も、もともとポジティブな人間ではあるんですけど。原ちゃんは、今までにないタイプというか。このプラスの波動みたいなものをグループに持ってきてくれたら、僕らがずっと大事にしている「楽しんで活動していきたい」というきっかけ作りをしてくれそうだなと、勝手ながら感じていて。なんか「太陽みたいな人」って、僕は言っているのですが。まだ2カ月しか経ってないですが、どの現場に行ってもそれを感じています。
原さん:聡ちゃんは、どんなときでも人を思いやる優しさがある。そして、グループをいつもちょっと俯瞰で見て、優しさで包み込んでくれる存在。だから、何かを相談したいと思ったら、たぶん真っ先に聡ちゃんに相談すると思う。
松島さん:嬉しいです!
原さん:実は、相談したいことがちょっと今でもあるんだけど…。
松島さん:えっ!?(笑)なに? なになに??
原さん:グループと全体について「オレはちょっとこう思っているのだけど…これ、みんなに言っていいかな?」というのを、まずは聡ちゃんに相談して、意見を聞きたいなって。オレのなかで、聡ちゃんはそういう存在でいてくれる。オーディション中もカメラが回ってないのに、時間とってコミュニケーションをしてくれたよね。
松島さん:あれは、一方的に僕が原ちゃんの今後のビジョンとか想いを聞きたかったから。でもあれが結構、僕はね…きっかけだったりしたんだ。
原さん:本当?
松島さん:「原ちゃんに入ってほしいな」というきっかけは所々にあったのですが、あのときはファイナルに近づいている時期だったので、パフォーマンス力などは見ればある程度わかった。でも、内面の部分というのは、本人たちの口から言ってもらえないとわからないことが多くて。だから、そこで時間を一緒に作って話したとき、原ちゃんのグループに対する想いみたいなのが、僕にすごく刺さったというか。「あっ、いま必要な人だ!」っていう。そんなふうに言ってもらえるのも嬉しいし。僕もいろんな意味で感じることがあるから、共有していきたいよね。
原さん:昔、東京ドームにライブを観に行ったんです。そのとき、聡ちゃんが泣いていて。その姿がずっと、脳裏に焼き付いていて。その涙というのは、単純に「ドームに立てて嬉しい」というのではなく、もっといろんな感情がこもった涙に僕には見えて。グループがいろいろ大変だったことは、知っていたので。自分も悔しかったことあるだろうし…そういうことも含めて、「全部背負って、強くなろうとしているんだな」と。変わらずに、オーディション中にずっとみんなに寄り添ってくれる姿を見て、「timeleszに入りたいな」と思わせてくれた。 良くも悪くも、僕、本当は“陰”なんです。明るい、ポジティブキャラになることで、自分を強く見せようとしている部分もある。不安で眠れない夜だって、たくさんあるし。でもそれが自分にとって、プラスに働いているんです。そうじゃなきゃ、「負けたくない!」という気持ちや、自分を客観視する力が生まれてこないと思うから。たぶん、聡ちゃんも同じタイプなんじゃないかなって思う。
松島さん:そう、僕も陰なんですよ。基本的には陰なので、一度入ってしまうと抜け出せないことがある。それを引き出してくれる人が近くにいてくれたらいいなって。それは、家族でも友達でも引き出せないことがあって。やっぱり、メンバーじゃないと難しいところも。たぶん、僕がtimeleszのメンバーとしてあり続ける以上は、甘え続けてしまう部分なんですけど。なんか、原ちゃんの「実は、そういう一面があるんです」というのを聞いたとき、なんか人ってわからないなって。目に見えているものだけではない部分で、本当は戦っていて…。同じメンバーとして隣にいてくれるというのは、いろんな意味ですごく心の支えになります。



チョーカー ¥19,800、ループタイ ¥20,900、ブレスレット ¥22,000、イヤフォンケース ¥22,000
(原さん)ブルゾン ¥75,900、シャツ ¥50,600、サスペンダーパンツ ¥58,300、シューズ ¥61,600、
ピンセット ¥20,900、ピン ¥16,500、ベルト ¥29,700、イヤフォンケース ¥22,000、バングル ¥24,200
“2回目のデビュー”。
この新鮮な気持ちを忘れずに、ずっと楽しみたい
アーティストとして、約15年ものキャリアを重ねてきたふたり。表現者として彼らの心を突き動かす、原動力となっているものとは。
松島さん:すごく大きな表現かもしれないのですが…それこそ、タイプロのときに候補生には伝えたこと。自分が行うことすべてが、それを観てくれている方に良くも悪くも影響を与えるということ。自分が届けるもの、発信していく音楽によって、心が救われる方がいるかもしれない。そういうことを考えると、存在意義みたいなものを改めて考えることが多いなと思います。僕はアイドル以外にも、アートを通して表現をしているのですが、いろんなお言葉をいただいて。表現がいろんな形で伝わるという面白さがあるから、やめられないなと思いますね。
原さん:もともと進学校に通っていて、そのときに教師という夢もあったんです。でも、「自分を表現したい」「ほかの人と違うことやりたい」と思って、芸能界に入った。活動すればするほど、頑張れば頑張るほど、ファンの方、事務所の方、家族など応援してくれる人がたくさん増えて。15年やっていると、やっぱりその方たちを裏切れない。自分を応援してくださる方たちに、もっと大きな夢を見せてあげたいなと思う。それは、オレも見たいし。「一緒の船に乗っている」という感覚を、ずっと持ち続けているんです。だから、意地もあります。意地とプライド。「みんなでもっと大きな夢を叶えようよ!」って。応援してくださる方たちを、もっともっと楽しませたい――そこが原動力です。
いま、いちばん叶えたい夢を最後に訊いてみた。
松島さん:5大ドーム制覇というのが、大きい夢としてあります。これまで成し遂げていなかったもの…それをひとつずつ叶えていって、一歩ずつステップアップをたどっていけたらいいなと。
今、アルバムを制作中なのですが、「慣れたくない」ってすごく感じるんです。このいまの初々しさというか。デビュー当時、こういう感じだったなっていう。僕は“2回目のデビュー”と思っていて、今の新鮮さ…この感覚をずっと忘れずに楽しみたい。
原さん:本気で「休みいらない」と言っているのは、2年とかでドームを叶えるつもりでいるから。逆算すると…特にオレは休んでいる暇がない。僕の夢も、まずは「ドームに立ちたい!」です。


- ショップ名
- TOGA
- フロア
- 2F
- 電話番号
- 03-6416-9688
- 公式ブランドサイト
- https://store.toga.jp/
- 公式SNS
- Instagram(@togaarchives)
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松島聡(timelesz)
1997年11月27日生まれ。静岡県出身。2025年2月、8人の新体制で活動開始した「timelesz」のメンバー。メンバーカラーは緑。しなやかな表現力を持ち合わせ、演技でもその繊細な所作に注目されている。趣味は絵や字を書くこと。2023年にアート展「松島聡 コ。展」を開催。優しく、誰からも愛されるキャラクター。
Instagram(@so.matsushima_19971127)

原嘉孝(timelesz)
1995年9月25日生まれ。神奈川県出身。2025年2月、8人の新体制で活動開始した「timelesz」のメンバー。メンバーカラーは黄緑。趣味は舞台鑑賞。舞台について語りだすと止まらなくなるほど想い入れがある。ノリがよく、先輩や後輩から可愛がられる“愛され力”が武器。
Instagram(@yoshitaka__hara)