“仲間探し”というコンセプトを掲げ、既に誰もが知るボーイズグループが新メンバー加入のオーディションを行った「timelesz project -AUDITION-」(通称:タイプロ)は、Netflixで世界独占配信され社会現象を巻き起こした。約10カ月のオーディションを経て、今年2月15日に新体制「timelesz」が本格始動。菊池風磨さんと新メンバーの橋本将生さんが、MARNIを纏って自由なスタイリングを体現。遊び心たっぷりな新鮮なアイテムを大胆に取り入れ、新しい自分の扉を開いた。
- Photo
- Kotori Kawashima
- Stylist
- Itaru Araya
- Hair&Make
- Yuriko Tanzawa , Kiyoko Ninomiya
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- RIDE Inc.
勇気を出して、扉を開いたときに
初めて出会える“新しい自分”
「timelesz」の家訓は“とにかく楽しく、仲良く”。グループを牽引する絶対的な存在である菊池風磨さんと、新メンバーに選ばれた橋本将生さん。オーディションから今に至るまで、ふたりのつながりを深めるきっかけとなった、心に残るエピソードを訊いてみた。
橋本さん:3次審査で風磨くんに呼び出していただいて。そのときの光景を今でも鮮明に覚えています。自分が呼び出されるとも想像していなかったですし、そこでいただいた言葉がすごく勇気をくれた。僕の課題を明確にしてくれた…そんな時間だったんです。5次審査のとき僕は菊池チームで、風磨くんがプロデューサーをやっていたのですが、そこで交わしたたわいもない会話をはじめ、一緒に過ごした時間は僕にとって、本当にとても大切なものでした。
菊池さん:3次審査で彼のポテンシャルが高いなっていうのが、見てすぐにわかったんです。だけどもう一歩、外に出られない感じで。なんか内側に入っているようにすごく感じたんです。グループなんで、そういうキャラクターがいてもいいと思うのですが…“オーディション”ということを考えれば、もう一歩攻めて、踏み出してもいいんじゃないかなって。いろんな表情が見せられるということを、僕らにもそうだし、観ている方たちにもアピールしてほしいなって。それは将生だけじゃなく、他のメンバーにも同じように感じたのですが、特に将生が内向的だった。「将生が内側をさらけ出したとき、どんな表情を見せてくれるのかな」というのが気になったんです。
でも結局、3次はそこまでで(笑)。4次審査で一気に出てきましたね。「ひとつ上がったな」と思いました。グループの盛り上げ担当として声を出した感じが、「あっ、できなくはないんだな」っていう。シャイで人見知り、あまり声を出したことがないという人の出し方ではなかったから、「いけんじゃん!」って。あれ、いけてなかったら、もしかしたら将生は今いないかもしれない(笑)。
橋本さん:そうですよね(笑)。あれはかなり大きいですよね。風磨くんから声をかけていただき、本当によかったです!「運がよかった」ではないですけれど、すごく恵まれているということを日々実感しています。


渋谷PARCO 1・2Fに、「MARNI」
待望のメンズ&ウィメンズの2店舗がオープン
「MARNI」のクリエイティブディレクター フランチェスコ・リッソと、ロンドンで活躍するナイジェリア出身のアーティスト オラオル・スローンとソルジャー・ボーイフレンドとの共同デザインによるカプセルコレクションを纏って、ファッションシューティングを。MARNIならではの温かくカラフルな色彩のなかに、ウサギや花を大胆にあしらい、モード感たっぷりな遊び心あふれるスタイルを見せてくれた。5月23日(金)には、渋谷PARCOの1・2Fにメンズ&ウィメンズの2つの新しいショップがオープン予定。
菊池さん:MARNIらしくとてもカラフルで、かわいかったですし、素敵な印象でした。MARNIの洋服はプライベートでも着ることがあります。
橋本さん:靴にすごくボリュームがあって、とてもかわいいスタイリングでした。この洋服を着て、映画を観に行きたいなと思いました。
インタビュー中に、橋本さんがシルバーリングを見せながら「このリング、菊池さんとお揃いなんです」と嬉しそうに教えてくれた。
橋本さん:これは僕と風磨くんのお揃いなんです。
菊池さん:将生が真似しました(笑)。
橋本さん:はい、僕が一方的に真似しました!(笑) お守りにしています。

(菊池さん)ボンバージャケット ¥33,9900、Vネックベスト ¥379,500、シャツ ¥146,300、フロックデニム ¥163,900、シューズ ¥146,300


家族として、仲間として。
心を動かし成長させる、お互いの魅力
2月15日に行われた「timelesz襲名式」から約2カ月。同じグループとして、共に時間を過ごすなかで見つけたお互いの魅力とは――。
菊池さん:将生はパッと見は雰囲気があって、クールな感じ。けれど喋ってみると、ちょっとポンコツなところもあって。なんもないところで転んじゃう(笑)。そのギャップが、なんか一緒にいて面白い。また人懐っこいので、いろんなことを一緒にしたいなと思わせてくれる。だからきっとファンの方からしても、パフォーマンスではかっこいいのに、話してみるとなんかかわいいところもあるというギャップも楽しんでもらえるのではないかなと。そういう2面性とかギャップが、将生の魅力だと思います。
橋本さん:風磨くんはとても包容力のある方。それこそ今、新生活の基盤づくりまで一緒にしてくれているんです。忙しいなか、仕事の合間を縫って手伝ってくれて、すごく面倒見のいいお兄さん的な存在。そしてなにより、しっかりしている。僕たち8人のいちばん先頭に立って、いろんな声を受け止めてくれる。そういうところも、とても尊敬でき、頼り甲斐があるなと思っています。でもそういう面だけではなく、僕が言うのもおかしいですけれど…「かわいいな」と思う部分もあるんです(笑)。遊びにストイック。夢中で楽しそうに、遊んだりするんです。テレビの風磨くんだけでは想像できない。そういうところがかわいいなって思いますし、いい意味で人間らしい。あと風磨くん、意外と泣きます。
菊池さん:オレ、(泣いたのは)数回しかないけど(笑)。
橋本さん:風磨くんは強いから、泣かない人だと思っていたんです。タイプロがそれだけ濃い時間だったということもありますが、あそこまで泣いてくれるとは思ってもいなくて。だから、本当に人間として素敵な方だなと感じました。
菊池さん:グループ活動をしていて、泣いたことは確かに少なかったかも。だから、オレが泣くのはあれ以降、もうないかもよ。
橋本さん:なんか複雑な気持ちでしたけど、嬉しかった気持ちが大きかったです。
菊池さん:びっくりしました、僕も。こうやって泣くんだと(笑)。映画とか観ても泣かないタイプだから。あのとき、確かにぶっ壊れていたのかも…。口にするのも野暮なことを含めて、いろんなことが実はあって…、あの涙に至っているのですが。でもいちばんわかりやすく言うと、審査員というよりはプロデューサーとしてやるからには、やっぱり「全員を上げていかなきゃいけない」という気持ちを自分にも課していたし、本気でそのつもりでやっていたので。


「原動力はグループ」(菊池さん)
「みんなでやるから、意味がある」(橋本さん)
6月11日(水)に、新体制timelesz初となるオリジナルアルバム『FAM』(ファム)がリリースされる。その名前には「みんなで大きな“家族”」という、メンバーの想いが込められている。
菊池さん:このアルバムを提げて、夏にはライブツアーも。そういう意味で言うと、このアルバムは僕らの名刺代わりにもなる。ここで、みなさんの気持ちを一気に掴んで、「どんなパフォーマンスになるんだろう!」ってワクワクさせたいので、いろんなジャンル、いろんな魅せ方ができる曲を入れています。8人もいるので、それぞれのこだわりやパフォーマンス面など、いろんな可能性を見出していきたいなと思っていて。そしてなにより、根底にあるのはJ-POP。みんなで口ずさめるけれども、いろんな色に染まっている…そんなアルバムにしたいなと願いながら、今絶賛製作中です。
橋本さん:僕たち新メンバーにとっては初めてのアルバムであり、新体制timeleszになっても初めてのアルバム。なので、これから先の何年後、何十年後においても、すごく大事なアルバムになるんじゃないかなって。この8人が楽しく、上に登っていけるようなアルバムになれたらいいなと思っています。
共に走り始めて約2カ月経つ今、表現者として彼らの心を動かす原動力とはなんだろうか。
橋本さん:歌やダンス、表現することがすごく好きで。今は目指すべき大きな目標をこの8人で掲げて、苦楽を共にし、切磋琢磨して一緒に成長している――この日常がすごく楽しくて。今のこの過程を大事にしたいなと。そしてなにより、「みんなでやるから、意味があるんだな」と思います。
菊池さん:僕もこの仕事が好きだっていうことと、歌が好き、ダンスが好き。でも、やっぱりグループが原動力ですかね。こうやってグループでいるということが、すごく楽しいし、今、充実している。 3人になってグループを見つめ直し、みんなで腹を割って話して…そういう段階から、なんかまたギアが1段も2段も上がった感じがして。そこからより、グループでいることの大切さとか、楽しさみたいなことを見出すようになってきて。このグループを長く続ける、楽しく続けるためにアーティスト活動をするというのが、僕の使命というか。だからそれがすなわち、原動力なのかなと思います。



- ショップ名
- MARNI
- フロア
- 1・2F(5月23日(金)オープン)
- 公式ブランドサイト
- https://www.marni.com/ja-jp/
- 公式SNS
- Instagram(@marni)
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菊池風磨(timelesz)
1995年3月7日生まれ。東京都出身。2025年2月、8人の新体制で活動開始した「timelesz」のメンバー。メンバーカラーは紫。バラエティではクレバーかつ秀逸な突っ込みを繰り広げ、男性やティーンからの人気も高く、持ち前のコメント力でMC業も務める。ドラマや映画など数々の作品に出演し、主役から存在感のある脇役まで幅広く演じる。
Instagram(@fumakikuchiiinsta___official)

橋本将生(timelesz)
1999年10月17日生まれ。神奈川県出身。2025年2月、8人の新体制で活動開始した「timelesz」のメンバー。メンバーカラーはピンク。引っ込み思案でクールな見た目だが、実は熱い想いを持つ。東京ドームに立って「ファンの方を笑顔にしたい!」という夢を叶えるため、日々全力を尽くしている。
Instagram(@masaki.hashimoto.1017)