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CREATIVE

パルコは2024年、開業55周年を迎えました。
アニバーサリーイヤーを記念し、細野晴臣×田名網敬一×宇川直宏という三人のアーティストを起用した「HAPPY HOLIDAYSキャンペーン」広告をここに発信いたします。
本広告では日本の音楽界を代表する巨匠、細野晴臣氏の音楽活動55周年を記念し、幼少期からはっぴいえんど・YMO、そして現在に至るまでの貴重な写真と、国際的に高い評価を受けるアーティスト田名網敬一氏の象徴的なモチーフ・キャラクターを、田名網氏の一番弟子である宇川直宏氏が師の思いを継いでディレクションした、壮大なる歴史的曼荼羅です。
さらにCMでは、宇川直宏氏をクリエイティヴディレクターに迎え、生成AI技術によって写真に生命を吹き込まれた細野氏の55年の歴史が、田名網敬一氏の個性豊かなモチーフたちと共に動き出し、細野晴臣氏による書き下ろし楽曲とナレーションで特別なホリデーシーズンを演出いたします。
本プロジェクトは田名網敬一氏にとって細野晴臣氏との初のコラボレーションとなり、完成を大変楽しみにしていただいておりましたが、本広告の完成を前に逝去され、田名網敬一氏の最期のプロジェクトの一つとなりました。
三人のアーティストの強烈な個性がぶつかり合うこの壮大なる歴史的曼荼羅をお楽しみください。

PROFILE

田名網敬一

東京都生まれ。武蔵野美術大学在学中にデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、1975 年創刊の日本版『月刊 PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど、雑誌や広告を主な舞台に日本のアンダーグラウンドなアートシーンを牽引。一方で、1960年代よりデザイナーとして培った方法論、技術を駆使し、コラージュ、プリント、ドローイング、アニメーション、実験映画、ペインティング、立体作品、インスタレーションまで幅広く作品を発表。そのジャンルを横断した類まれな創作活動により、他の追随を許さない地位を築いている。

細野晴臣
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1947年東京生まれ。音楽家。1969年「エイプリル・フール」でデビュー。1970年「はっぴいえんど」結成。73年ソロ活動を開始、同時に「ティン・パン・アレー」としても活動。78年「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成、歌謡界での楽曲提供を手掛けプロデューサー、レーベル主宰者としても活動。YMO散開後は、ワールドミュージック、アンビエント、エレクトロニカを探求、作曲・プロデュース・映画音楽など多岐にわたり活動。

宇川直宏
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1968年生まれ。現“在”美術家。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、80年代末より、極めて多岐に渡る活動を行う全方位的アーティスト。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っている。2010年には、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

CREDIT

<TV-CM / GR / デジタル>
企画制作:パルコ宣伝部

Director:宇川直宏(DOMMUNE)
Art Work:田名網敬一
Cast:細野晴臣
Photo:野上眞宏
Photo:三浦憲治
Motion Graphics Producer:YP(SATELLITE8 inc.)
Motion Graphics:イノウエマナ(RIBBON)
Animater:よシまるシン
Generative AI Animater:宇川直宏(DOMMUNE)
Music:細野晴臣

<GR>
企画制作:パルコ宣伝部

ART Director & Design:宇川直宏(DOMMUNE)
Art Work:田名網敬一
Cast:細野晴臣
Photo:野上眞宏
Photo:三浦憲治
Graphic Design:神田宇樹(people design office)

協力:NANZUKA、株式会社ミディアム

MESSAGE

細野晴臣

PARCO創業とぼくの音楽歴は同じ55年という奇遇です。
「幸せな休日」という祈りを込めて音楽をつくりました。

宇川直宏

「途方もなくディープでサイケデリックで、そして清らかなカルチュラル曼荼羅!!!!」
PARCO55周年という記念すべきアニバーサリーにクリエイティヴディレクターとして参加させて頂き、身に余る光栄に存じます。今回のビジュアルは88歳のバースデーを迎えた直後急逝した、師匠である田名網敬一氏のアートワークと、奇跡的にもPARCOと同じ年にデビュー55周年を迎えた細野晴臣氏の歴史的変遷を視覚融合させたカルチュラル曼荼羅です。高度経済成長以降の日本のポップ・アヴァンギャルド文化を牽引し続けるPARCOのヒストリーが、この曼荼羅に流れる55年の時間と呼応し文化的真言が立ち現れる…このビジュアル世界は、そんな多元宇宙が錯綜した立体的な構造となっております。また手書きのアートワーク x CG、手付けのアニメーション x 生成AIという生身の身体と先鋭テクノロジーの両極を駆使し、他界した師とその作風を自分自身に憑依させ、弟子が作品を完遂させるという今世紀的なクリエイティヴの継承がこの曼荼羅には刻印されています。<55周年 x 55周年 x Holidays x Requiem>途方もなくディープでサイケデリックで、そして清らかなセレモニー領域に到達したこのビジュアル世界は、ファインアートとポップカルチャーがグニョグニョに混交した戦後日本のオルタナティヴの縮図でもあります!!!!!!! PARCO&細野晴臣さん55周年おめでとうございます!!!!!! そして田名網敬一師匠MASSIVE R.I.P.…

南塚真史(NANZUKA)

この企画は、宇川さんと田名網が生前から一緒に制作を進めてきました。クリエイティブにおいて絶対に妥協しない田名網が、唯一自分の作品の素材を預けて自由に任せたのが宇川さんです。残念ながら田名網は完成を見届ける事なく他界し、最期のプロジェクトの 1 つとなりましたが、日本のポップミュージックに変革をもたらした細野晴臣氏をモデルに、田名網敬一と宇川直宏の師弟関係の強度を示す最高傑作になったと思います。