2023年6月29日、東京ドームのライブをもって解散した“楽器を持たないパンクバンド”BiSH。グループの大きな支柱として活躍したセントチヒロ・チッチさんは、今まさに新たな一歩を踏み出したばかり。ヴィンテージを愛する彼女がPARCO CRUISEで向かった先は、名古屋PARCOにオープンする古着屋「DESERT SNOW」と、オリジナリティあふれるセレクトで訪れるたびに新しいマイスタンダードを見つけることができるショップ「JOURNAL STANDARD」。心が“きゅん”と高鳴るファッションとの出会いが、新しい自分へと導き出す。
- Photo
- Kisshomaru Shimamura
- Styling
- Masataka Hattori
- Hair&Make
- Yuki Takahashi
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- RIDE Inc.
古着屋「DESERT SNOW」がNEW OPEN
世界にひとつの“運命の一着”を見つけて
古着激戦区と言われる東京・町田や下北沢を中心に店舗を構える老舗の古着屋「DESERT SNOW」。アメリカの古着を中心に、ヴィンテージから定番までトレンドやクオリティを追求した品揃えで、年齢や性別に関係なく幅広い層に愛されているショップが、9月16日(土)に名古屋PARCO南館4Fに新たにオープン。デイリーに楽しめる古着はもちろん、これから価値が高まるレアなヴィンテージにも出会える可能性も。世界にひとつの、“運命の一着”を見つけたい。
一点モノにしかない
心に“きゅん”と語りかける魅力
世界に一着しか存在しない古着との出会いは、まさしく一期一会。誰かがどこかで大切に使っていたものが時間や国境を超えて、巡り巡って自分の手に届く――セントチヒロ・チッチさんは、たくさんあるもののなかから“きゅん”とするお気に入りを見つけることに愛しさを憶えると教えてくれた。
「出会いがあるというのが、古着のいちばん好きなところ。お店に行って、そのときに“きゅん”としたものを迎え入れる。それは、自分が探していたぴったりなサイズ感だったり、素材感だったり、その服だけが持つ歴史だったり…古着には、どこか心惹かれるポイントがあります。最近、1960、70年代ぐらいの薄くなってボロボロになったTシャツを買っているのですが、家にどんどん溜まってしまっているんです(笑)。加工してそうなったのではなく、時間とともに自然に薄くなったTシャツに歴史を感じて。生きてきた服なんだな…という感じがすごく好きで。今日の撮影で着たスカジャンとワークパンツの組み合わせが持つ違和感にすごく魅力を感じました。自然と心が解放されて。服との出会いで自分までも変わるから、“きゅん”とする感覚を大切にしたいです」
「私が好きな色は青。ちっちゃい頃から
“主人公にはなれない色”だと気づいているから」
「私が好きな色は青。なんとなく、ちっちゃい頃から感覚として青が好きで。たぶん、“主人公にはなれない色”だと気づいているから、好きなのかもしれません。幼いときに、リーダーのアカレンジャーの横にいるアオレンジャーがすごくカッコよく見えて。がむしゃらに闘うというよりは、冷静になにかを考えて決める力を秘めているのがアオレンジャーだったから。私が好きだなって思うものは、青が多くて。夕焼けが落ちて、夜になる手前に“ブルーアワー”と呼ばれる時間が来る。海辺のその時間帯がとても好きで、青っていいなと心から思える景色です」。
存在感を放つブルーのNIKEのヴィンテージ ナイロンジャケットは、彼女にとってもよく似合う。チッチさんの持つ穏やかな心と優しい女性らしさを青という色が引き出し、ヴィンテージのブラウンのコーデュロイパンツが少しボーイッシュな新鮮さをデコレート。ここ「DESERT SNOW」では、CarharttやRalph Laurenなど日常的に楽しめるヴィンテージアイテムをリーズナブルなプライスで見つけることができる。
BiSHのメンバーから学んだ、
いろんな色に染まれる自分でいることの大切さ
「自分を色にたとえるなら、虹色。いろんな色に染まれると思うときがあるから。私は自分をはじめ、なににおいても“決めつけない”ということを決めているんです。いま一緒にいる人だったり、いまやっていること…その瞬間に生まれる自分が、いつもと違う自分だって思うから。そう思い始めたのは、BiSHに入ってから。自分が関わったことがないような個性的なメンバーと生活するなかで、私が想像していたものと180度も違う思いもよらない答えが返ってきたり、期待の200%を超える答えが出たりすることがたくさんあった。BiSHのメンバーといると、私が勝手に決めつけてシャットダウンしてしまったらなんかもったいないなと思うことがあって。できないことも『できない』って思ってしまったら、そこで終わってしまうから、どうやったらできるだろうと考えなければいけないんだと学びました。いまこの瞬間に一緒にいる人と飽和して生まれる、新しい感覚を大切にしたいです」
- ショップ名
- DESERTSNOW
- フロア
- 名古屋PARCO 南館 4F
- 公式SNS
- Instagram(@desertsnow_ltd)